気配り

認知症は忘れる病だからいつの間にか気配り心配りを忘れていたのかも知れない。一昨日の夜帰る前のご利用者さまの就寝の準備をしていたときの出来事だった。パジャマに着替えるお手伝いをしようと手を出すとご利用者さまがパジャマを払いのけた。もう寝る時間ですよといいながらパジャマを近づけると激しく払いのけた。先輩介護職員に変わってもらいその場はおさまった。どうしたものかと気になっていたので昨晩の就寝の時間に聞いてみた。なぜパジャマを払いのけたのか?するとボソッと小さな声で答えてくれた。家に帰りたい。94歳の老女の悲痛の想いを察することができなかった。
クリス ジョウ

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